「VIO脱毛は効果が出るまでに時間がかかる」と聞いたことがある方もいるかもしれません。実際に、どれくらいの回数・期間で満足のいく効果が得られるのかわからない…という方も多いでしょう。

他にも、理想のデザインになるまでにどれくらい通えばいいのか、家庭用脱毛器でも代用できるのかなど、気になることがたくさんあると思います。

しかし、デリケートな部位だけに、なかなか友達などに相談したり、体験談を聞いたりする機会もあまりないですよね。

そこで本記事では、VIO脱毛の回数ごとの効果や効率的に脱毛を進める方法、クリニック・サロン・家庭用脱毛器で得られる結果の違いなどを詳しく解説していきます。

目次
  1. VIO脱毛は何回目の施術で効果を実感できる? クリニック・サロン別に解説
  2. VIO脱毛で効果を実感しやすくするためには?
  3. VIO脱毛は求めるデザインで効果を得るまでの時間が異なる

VIO脱毛は何回目の施術で効果を実感できる? クリニック・サロン別に解説

脱毛は1回の施術で完了するわけではなく、複数回施術を受けることで効果が出てきます。特にVIOは毛が濃くて太いため、効果を実感するにはある程度の時間が必要です。

しかし、「なぜ1回で効果が出ないの?」「具体的に何回施術を受ければツルツルになる?」など、疑問がある人も多いと思います。

そこで、医療脱毛クリニックと脱毛サロンそれぞれの施術回数ごとの効果について、詳しく解説していきます。

クリニック(医療脱毛)での効果

医療脱毛クリニックで施術した場合の、1回目から8回目までの効果の感じ方は以下の通りです。あくまで目安であり、個々人の毛量や毛質、肌質によって変わることをご了承ください。

回数 効果
1回目 ・毛が少し抜ける
・1ヶ月経つと再び毛が生えてきて、もとの量に戻る
2回目 ・1回目よりも毛が生えてくるまでの期間が長くなる
・時間が経てばまたもとの量に戻る
3回目 ・2回目よりもさらに毛が生えてくるまでの期間が長くなる
・毛が生えてきても1〜2回目ほどは生え揃わない
・細い毛も増えてくる
4回目 ・生えてくる毛の多くが細い毛になる
・毛量も減ってきて、部位によってはまばらに生えてくる程度
・形を整えるだけの人は満足できる可能性あり
5回目 ・全体的に毛が薄くなる
・毛が生えてくるまでの期間が2ヶ月程度になる
・施術時の痛みも減る
・ここで満足できる人も多いが、ハイジニーナにするにはまだ足りない
6回目 ・毛量がかなり減り、太い毛がほぼなくなる
・5回目よりもさらに施術時の痛みが減る
7回目 ・毛が生えてくるまでの期間が3〜4ヶ月になる
・生えてきたとしても薄い毛がまばらに生えてくる程度
8回目 ・ハイジニーナにしたい人が概ね満足する回数
・しばらく放っておいてもツルツルの状態を保てる
・再び施術するとしても4ヶ月以上空けてOK

VIOに限らず、脱毛1回目の効果は毛が少し抜けてくる程度です。これには「毛周期」という毛の生え変わるサイクルが関係しており、一度の施術では全体のうち20%の毛にしか効果がないからです。

そのため、半分以上の毛に効果が得られる3回目あたりから効果を感じ始め、すべての毛に照射が終わった5回で脱毛を完了する人が多いです。毛周期については、後ほど詳しく解説します。

ただし、上の表を見るとわかる通り、5回程度ではまだ薄い毛が生えてくることも多いです。ハイジニーナのような完璧な無毛状態を目指す場合は、最低でも8回はかかると考えましょう。

医療脱毛では2ヶ月おきに施術を行うことが多く、ハイジニーナを目指す場合は16〜20ヶ月ほどの期間が必要になります。

脱毛サロン(光脱毛)での効果

一方、脱毛サロンで施術した場合の、1〜8回目の効果の感じ方はこちらです。

回数 効果
1回目 ・効果はほぼ感じられない
2回目 ・毛の生えるスピードがやや遅くなる
・手でつまむとスルッと抜ける毛が出始める
3回目 ・毛が柔らかくなってくる
・毛の濃い人はまだ効果を感じない場合もある
4回目 ・毛が薄くなったように感じる
・自己処理の手間が少し減る
5回目 ・多くの人が毛が薄くなったと感じる
6回目 ・毛量が減っているのが見た目でわかる
・自己処理の回数が減る
7回目 ・毛の生えるスピードがかなり遅くなる
8回目 ・Vラインはほとんど生えてこないが、IとOラインはまだ生えてくる
・自己処理の回数がかなり減る

脱毛サロンの光脱毛の場合も、医療脱毛同様に施術1回目の効果はほぼ感じられません。

しかし、この後の効果の出方は医療脱毛に比べてやや遅く、5回目を迎えたあたりからようやく、多くの人が毛が薄くなったと感じ始めます。脱毛サロンの光脱毛は医療脱毛よりも照射パワーが弱いため、効果を感じるまでに時間がかかってしまうんです。

そのため、上の表にある8回目でもまだ完璧にツルツルにはなりません。光脱毛でハイジニーナのようなツルツルな状態を目指す場合は、12回以上は通う必要があると考えましょう。

使用する脱毛機によっても施術間隔は変わりますが、2ヶ月おきに施術をする場合、ハイジニーナには24〜28ヶ月ほどかかります。

医療脱毛の方が少ない回数で効果が得られますが、強いパワーで施術を行う分、強い痛みを伴います。一方で、脱毛サロンは効果を実感できるまでに時間がかかるものの、1回あたりの料金が安く、痛みが少ないというメリットもあります。

効果の高さを一番に考えたい方は医療脱毛クリニック、時間がかかってもコストと痛みを抑えたい方は脱毛サロンに通うことをおすすめします。

VIO脱毛はなぜ1回では効果を実感できないの?

先ほど、1回の施術で脱毛が終わらないのには「毛周期」が関係していることに触れました。毛周期は脱毛を受ける上でとても大事な要素なので、ここでより詳しく解説していきます。

まずは、こちらの画像をご覧ください。

VIO脱毛で効果を出すには「毛周期」を意識する

上の画像を見るとわかる通り、毛は「成長初期」「成長期」「退行期」「休止期」という4つの周期を繰り返し、生え変わっています。このうち、脱毛の効果が得られるのは「成長初期」「成長期」の毛だけです。

医療レーザー脱毛や光脱毛では、毛に含まれるメラニン色素を狙って毛根にダメージを与えることで脱毛を行うため、メラニン色素が多いほど脱毛の効果は高くなります。
脱毛の効果が最も大きくなるのは毛周期の3つの段階のうち、毛に含まれるメラニン色素が多くなっている成長期であるといわれています。一方、退行期と休止期の体毛は、成長期の毛と比べて毛のメラニン色素が少なくなっており、脱毛の施術を受けても成長期ほどの効果は期待できません。

先ほども触れたように、成長期にあたる毛は全体の20%程度なので、1回の施術では残りの80%の毛は再び生えてきます。そのため、1回の施術ではあまり効果を実感できないんですね。

効率よく脱毛を進めるためには、次に成長期を迎える毛が生えそろったタイミングに合わせて施術を繰り返すことが大事です。

VIO脱毛の場合は、通常1.5ヶ月〜2ヶ月おきに施術を行います。そうすると前の施術で休止期だった毛も成長期に入り、成長期以外の毛にレーザーを照射する無駄打ちのリスクも減らすことができます。

しかし、実は毛周期は毛根によってバラツキがあり、クリニックやサロンでも正確な周期はわかりません。そう言われると不安に思われるかもしれませんが、クリニックやサロンが設定している施術間隔を守れば特に問題はありません。

VIO脱毛は家庭用脱毛器でも効果は現れる?

恥ずかしい思いをしたくない場合や、費用を少しでも抑えたい方は、VIO脱毛を家庭用脱毛器で行うことを検討しているかもしれません。

結論から言うと、家庭用脱毛器でVIO脱毛を行うことは不可能ではありません。毛の濃さによって個人差はあるものの、10回くらいで効果を実感し始め、30回を越えてくる頃には所々にしか毛が生えないような状態にできます。

しかし、家庭用脱毛器はかなりきつい体勢で照射する必要があり、施術後のケアもすべて自分で行わなくてはなりません。肌トラブルが起こっても、すぐに適切な対処をすることは難しいです。

クリニックやサロンに通うよりも安く済み、恥ずかしい思いもしなくていいというメリットもありますが、リスクを避けるためにも素直にクリニック・サロンに通うことをおすすめします。

VIO脱毛で効果を実感しやすくするためには?

VIO脱毛は、効果を実感するまでに少し時間がかかることがわかりましたが、できればなるべく早く効果を得たいですよね。

脱毛効果をしっかり得るためには、以下の4つのポイントを押さえておくといいでしょう。

VIO脱毛で効果を実感しやすくなる方法
  1. シェービングは丁寧に行う
  2. 保湿を徹底する
  3. 脱毛前後の飲酒・激しい運動は避ける
  4. 生理中は施術を避ける

それでは、各項目について詳しく説明していきます。

1. シェービングは丁寧に行う

VIO脱毛の施術前には、事前に自己処理(シェービング)をしておく必要があります。

しかし、シェービングを雑に行うと、肌を傷つけてしまうおそれも。特にVIOは肌がデリケートなので、赤みなども起きやすく、より慎重にシェービングを行わなければなりません。肌トラブルが起きていると、照射レベルを下げたり、施術ができないこともあるため注意しましょう。

シェービングの際は、肌への負担が少ない電気シェーバーを使用し、毛の流れに沿って剃るようにしましょう。長い毛をあらかじめハサミでカットしておくと、剃りやすくなりますよ。

ただ、自分から見えにくいIラインやOラインのシェービングは難しいですよね。そこで、IラインとOラインのシェービング方法を詳しく紹介します。

Iラインのシェービング方法

VIO脱毛で効果を実感しやすくなる方法①シェービングは丁寧に行う(Iライン)

Iラインをシェービングする際は、鏡を自分の真下に置き、イスや台の上に片脚をのせて行います。

鏡を見ながら、粘膜を傷つけないよう注意し、シェーバーで優しく剃っていきましょう。

Oラインのシェービング方法

VIO脱毛で効果を実感しやすくなる方法①シェービングは丁寧に行う(Oライン)

Oラインのシェービングをする際は、まず鏡を床に置き、その上にまたがるようにしゃがみ込みます。

片手でお尻を開くようにして、鏡を見ながら肌を傷つけないように、優しくシェーバーを当てるようにしましょう。

2. 保湿を徹底する

VIO脱毛の期間中は、しっかり保湿を行うことが重要です。

肌が乾燥していると火傷などを引き起こしやすくなるため、施術時には照射レベルを下げることがあります。また乾燥が続くと皮膚が硬くなり、毛が抜けにくくなることも。すると毛周期にも狂いが生じ、脱毛効果が十分に得られないこともあるんです。

肌が乾燥した状態が続いて皮膚が硬くなると、毛が抜けにくくなり、脱毛効果が落ちることがあります。脱毛する前に保湿をすることで、皮膚が硬くなるのを防げば、脱毛効果を高めることができるでしょう。

逆に、保湿をしっかりとして健康で潤った肌にしておくと、強い出力の施術にも耐えられ、毛周期も順調に回転するため、高い効果を得られます。

日頃のケアはもちろん、特に施術後は肌が乾燥しやすいため、念入りに保湿を行いましょう。VIOは肌がデリケートなので、アルコールフリーのローションやクリームを使うのがおすすめです。

3. 脱毛前後の飲酒・激しい運動は避ける

多くのクリニック・サロンでは、脱毛前後の飲酒や運動など、体温が上がる行動を控えるようにお願いしています。

施術後は、皮膚内に熱がこもった状態です。そこに飲酒をすると、全身の血行が良くなってさらに体温が上がり、赤みやかゆみが生じるおそれがあります。

アルコールを摂取することで、血流が良くなり体が刺激に弱くなります。脱毛後にアルコールを摂取したことで、肌に赤みやかゆみ・湿疹が出てしまうことも。

また、脱毛前に飲酒してしまうと、肌の血流の増加や体温の上昇によって痛みや熱に敏感になるため痛みを感じやすくなってしまうこともあります。

さらに、飲酒は体内の水分を奪うので、乾燥も招きやすくなります。

また、施術前の飲酒も肌が敏感になるため、痛みを感じやすくなったり、肌トラブルを引き起こしやすくなることも。多くのクリニックやサロンが行っている肌トラブルへの保証も、飲酒した場合は対象外になることがほとんどです。

トラブルが起きてしまうと脱毛効果が十分に得られなかったり、施術の延期につながったりしますので、お手入れの前後12時間の飲酒は避けましょう。

なお運動も飲酒同様、体温を上昇させるため、施術前後は避けてください。

体温上昇だけでなく、汗をかくこともよくありません。汗は雑菌の栄養分になり、毛穴に雑菌が繁殖しやすい状態となります。さらに脱毛の影響でバリア機能が低下しているため、「毛嚢炎(もうのうえん)」などのリスクが高まります。

毛嚢炎(毛包炎)は、毛穴を中心に小さな赤い、もしくは白い吹き出物のようなブツブツができる症状です。
毛穴にできた小さな傷から皮膚の常在菌などが入り込んで炎症を起こした状態で、かゆみを伴うこともあります。

毛嚢炎など肌トラブルがある場合は、施術ができないこともあります。脱毛を早く終わらせるためには、体温が上がるような行動を避け、極力汗をかかないように気をつけましょう。

4. 生理中は施術を避ける

ほとんどの医療脱毛クリニックや脱毛サロンでは、生理中にVIO脱毛を受けることはできません。しかし、一部のクリニックなどでは、タンポンの使用などを条件に施術を受けられるところもあります。

ただ、生理中はホルモンバランスが乱れており、肌も敏感になっています。そんな中で脱毛すると、いつもより痛みを感じたり、肌トラブルを招いたりしやすくなります。

生理中はホルモンバランスの変化が激しいため、女性は心身ともに不安定になりやすい状態です。
肌も普段より敏感になっており、通常は脱毛の施術を受けて問題のない方でも、肌トラブルを起こしやすくなっています。少しの刺激でもかぶれや炎症を起こしやすいため、照射による刺激も避けたほうがいいでしょう。

予約日と生理が被ってしまった時は、キャンセルすると脱毛スケジュールがずれてしまうことから、できるなら施術を受けたいという方もいると思います。しかし、施術ができた場合でも照射レベルを下げることも多く、十分な脱毛効果は得られなくなってしまいます。

生理中はもちろん、生理前後もホルモンバランスが乱れており、同様に脱毛効果が薄れてしまう可能性があるため、なるべく避けた方がいいでしょう。

VIO脱毛は求めるデザインで効果を得るまでの時間が異なる

VIO脱毛をする際は、Iライン・Oラインは全脱毛するのが一般的です。Vラインは、全脱毛するハイジニーナだけでなく、毛をある程度残し、好きなデザインに整える方が多くなっています。

Vラインのデザインには、以下のようなものがあります。

VIO脱毛ではVラインのデザインを自分で選ぶ

ここで注意したいのが、Vラインのデザインによって効果を実感するまでの時間が異なるということです。

特に効果を得るまでに時間がかかるのが「ハイジニーナ」。ムダ毛をすべて無くすため、医療脱毛で8回以上、サロンなら12回以上と、どうしても他のデザインより時間がかかってしまいます。

一方で、「ナチュラル」や「トライアングル」であれば、クリニックでは6回前後、サロンでは8回前後で理想の仕上がりになる人が多いです。

このように、Vラインのデザインによって、効果を得られるまでの時間が異なることを理解しておきましょう。

VIO脱毛で効果を実感しやすいおすすめの医療脱毛クリニック・脱毛サロンについては、以下の記事で紹介しています。どのクリニック・サロンに行けばいいか迷っている方は、ぜひご覧ください。

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