顔脱毛で後悔しないためには? デメリットや気になる疑問も紹介
顔脱毛をしたいけど、赤みが出たりシミが広がったりしないか、ちゃんと効果があるのか心配な方は多いでしょう。産毛のないツルツルの肌を手に入れられても、肌トラブルなどが起きてしまったら「やらなきゃよかった…」と後悔してしまうことにもなりかねません。
しかし、クリニック・サロンの選び方や肌ケアの仕方などのポイントをしっかり押さえておけば、満足のいく顔脱毛にすることができます。
そこで今回は、顔脱毛で後悔しないために押さえておきたい注意点や、気になる疑問について詳しく紹介していきます。
顔脱毛で後悔しないためには? 4つのポイントを紹介!
顔脱毛を行う前には、医療脱毛クリニック・脱毛サロンの選び方や、脱毛期間中の肌ケアの仕方などのポイントをしっかりチェックしておくのが大切です。
顔脱毛で後悔しないために押さえておきたいポイントは、以下の4つです。
- 料金相場を知っておく
- 施術できない箇所もある
- 顔脱毛に効果的な脱毛機を知っておく
- 日焼けや乾燥対策を万全に
それぞれの項目について詳しく解説していきます。
1. 料金相場を知っておく
顔脱毛を始める際に、「どれくらいの料金がかかるんだろう?」と気になる方も多いと思います。「思っていたよりも高くついてしまった…」とならないように、まずは顔脱毛の料金相場を確認していきましょう。
顔脱毛プランがある医療脱毛クリニック・脱毛サロンを一覧にしました。
医療脱毛クリニックの場合
脱毛サロンの場合
ストラッシュ
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ミュゼ
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エピレ
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ジェイエステティック
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エステティックTBC
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顔脱毛の料金 |
6回:52,980円
12回:95,980円
無制限:150,980円
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4回:45,000円
割引適用後の金額
6回:67,500円
割引適用後の金額
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2回:6,000円
はじめての方限定
6回:61,710円
新規当日契約で6,000円割引
12回:114,840円
新規当日契約で6,000円割引
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2回:2,200円
はじめての方限定
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2回:6,000円
はじめての方限定
4回:52,360円
6回:64,680円
新規契約時限定で3,000円割引
8回:80,080円
新規契約時限定で3,000円割引
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上の表を見てみると、クリニックの医療脱毛は、脱毛サロンに比べて料金が高い傾向にあることがわかりますね。
しかし、医療脱毛は照射パワーが強力であるため、1回の施術で得られる脱毛効果が高く、脱毛サロンよりも少ない回数で脱毛が完了します。脱毛サロンは1回あたりの料金は安いものの、脱毛完了までの回数は医療脱毛の2倍以上かかることも。
そのため、トータルでかかる費用は、医療脱毛と脱毛サロンであまり差はありません。
また、医療脱毛クリニックや脱毛サロンでは、全身脱毛と顔脱毛がセットになったプランが用意されていることが多いです。例えば、脇や脚、VIOなど他の部位も脱毛したい場合は、部位ごとのプランを複数契約するよりも、全身脱毛の方がお得になります。
顔以外の部位の脱毛も検討している方は、全身脱毛を選択するといいでしょう。
2. 施術できない箇所もある
実は顔脱毛では、顔全体を脱毛できるわけではなく、中には施術ができない部位もあるんです。こちらの画像をご覧ください。
上の画像を見てみると、顔のほとんどのパーツは施術できますが、髪の生え際や目の周りなど、施術できない部位もあることがわかります。
なお、施術可能部位については、医療脱毛クリニック・脱毛サロンごとに異なるため、無料カウンセリング時に確認しておくといいでしょう。
ここからは、多くの医療脱毛クリニック・脱毛サロンで施術できない部位をピックアップしてみます。
髪の生え際
髪の毛の生え際は、照射時に髪の毛にレーザーや光が反応してしまい、火傷などの肌トラブルが起こるリスクがあるため施術できないことが多いです。
しかし、最近はおでこや生え際の形を希望通りに整えてくれる「ヘアライン脱毛」を行う医療脱毛クリニックも増えてきました。
目の周り
目の周りは、皮膚が非常に薄くデリケートな上に、照射によって失明するおそれがあるため、ほぼ全ての医療脱毛クリニック・脱毛サロンで対応していません。
同様に、眉毛も眼球に近いため、施術ができないクリニック・脱毛サロンが多いです。ただし、クリニックによっては眉上や眉下の毛を脱毛してくれるところもあります。
襟足
襟足も、髪の毛の生え際と同様に肌トラブルのリスクがあるため、施術ができない医療脱毛クリニック・脱毛サロンが多いです。
このように、例えば「髪の生え際の産毛をなくしたい!」と思っていても、脱毛ができない場合もあるので、注意が必要です。顔脱毛をするクリニック・サロンを選ぶ際には、施術できる部位についてよく確認しておきましょう。
3. 顔脱毛に効果的な脱毛機を知っておく
「医療脱毛クリニック」または「脱毛サロン」ならどこでも効果は同じ、と思っている方もいるかもしれません。しかし、実は医療脱毛クリニックや脱毛サロンによって使用している脱毛機が違うため、効果も異なるんです。
特に、顔は産毛が多い部位のため、産毛に効果的な脱毛機を使用していないと、効果は得られにくくなってしまいます。
ここからは、医療脱毛クリニック・脱毛サロンそれぞれの脱毛機について詳しく解説していきます。
医療脱毛クリニックなら「ダイオードレーザー」の脱毛機がおすすめ
医療脱毛クリニックの脱毛機には、「アレキサンドライトレーザー」「ダイオードレーザー」「ヤグレーザー」の3種類のレーザーが使用されています。
上の図を見ると、3つのレーザーは波長の長さ(レーザーが届く距離)が違うことがわかりますよね。この違いが、効果の現れ方にも影響してきます。
それぞれの特徴について、以下の表に簡潔にまとめてみました。
アレキサンドライト | ダイオード | ヤグ | |
波長 | 755nm | 800nm | 1064nm |
効果的な毛質 | 濃く太い毛 | 幅広い毛質に対応 | 濃く太い毛 |
産毛への効果 | △ 低い |
◎ 高い |
○ あり |
日焼け肌 | ✕ NG |
○ OK |
○ OK |
美肌効果 | ◎ 高い |
✕ なし |
○ あり |
痛み | △ 強い |
○ 少ない |
✕ 非常に強い |
代表的な脱毛機 | ジェントルレーズプロ | ソプラノアイスプラチナム メディオスターNeXT PRO |
ジェントルヤグプロ |
上の表の「効果的な毛質」や「産毛への効果」を見るとわかるように、この中で顔脱毛に最適なのは「ダイオードレーザー」です。ダイオードレーザーの波長は中間型で、幅広い毛質へ効果を発揮できます。
ダイオードレーザーは、3つの中では波長の長さは真ん中で、アレキサンドライトレーザーとヤグ(YAG)レーザーの中間的な性質を持ちます。ほかの2つのレーザーに比べて、幅広い毛質・肌質で使用することができ、産毛の脱毛にも効果があります。
また、ダイオードレーザーには「熱破壊式」と「蓄熱式」の2種類があり、特に顔脱毛におすすめなのが蓄熱式です。
蓄熱式はメラニン色素の有無に左右されず、皮膚全体にじっくりと熱を加えていくので、産毛のような細い毛にも高い効果を発揮します。
熱破壊式も含め、他のレーザーは毛の黒色の「メラニン色素」にレーザーを反応させて毛根を破壊する仕組みです。一方、蓄熱式はメラニン色素に左右されず、弱い熱をじわじわ与えることで「バルジ領域」という発毛を促す組織を破壊します。そのため、色素の薄い産毛にも効果的なんです。
さらに、蓄熱式は他のレーザーに比べて痛みが少ないため、皮膚が薄く痛みを感じやすい顔脱毛に最適です。ヤグレーザーも産毛に効果がありますが、3つのレーザーの中でも特に痛みが強いため、顔脱毛にはあまりおすすめできません。
脱毛サロンなら「SHR方式」の脱毛機がおすすめ
脱毛サロンの場合は、主に「IPL方式」「SSC方式」「SHR方式」の3種類の脱毛機が使用されています。
中でも顔脱毛に効果的なのが、SHR方式の脱毛機です。以下の画像をご覧ください。
従来の光脱毛は毛根にある毛乳頭にアプローチするのに対し、SHR脱毛は「バルジ領域」をターゲットにしています。
SHR脱毛は、毛根を包み込んでいる毛包全体に対して、弱い熱を繰り返し当てます。すると「バルジ領域」という発毛の指令を出す部分がダメージを受けて、徐々にムダ毛が少なくなっていくというのが、SHR脱毛の仕組みです。(中略)SHR脱毛は従来の脱毛機では反応しにくかった産毛にも効果的です。そのため、産毛の多い顔や背中などの脱毛にも向いています。
また、メラニン色素に反応するのではなく、バルジ領域に熱を蓄積してダメージを与える脱毛方式であるため、色素が薄い産毛に対しても効果を発揮し、痛みも少ないです。先ほど紹介した、医療脱毛の「蓄熱式ダイオードレーザー」と同じ特徴を持っていると言えますね。
しかしながら、全ての医療脱毛クリニック・脱毛サロンでダイオードレーザーやSHR脱毛を導入しているわけではありません。顔脱毛で後悔しないためにも、行きたいクリニック・サロンがどの脱毛機を使用しているのか確認しておくといいですね。
4. 日焼けや乾燥対策を万全に
医療脱毛クリニック・脱毛サロンに通う際は、日焼けや乾燥対策を万全にしておくことが重要です。
そもそも、顔脱毛のみならず、脱毛中の日焼けはNGです。以下の画像をご覧ください。
画像の左側が健康的な肌、右側が日焼けでダメージを受けた肌です。
日焼けで肌がダメージを受けると、バリア機能が低下し、肌内部の水分が失われ、外部の刺激を受けやすくなります。また、日焼けで肌が黒くなると、レーザーや光が肌にも反応しやすくなってしまいます。
このような状態の肌に施術すると、強い痛みを感じたり、火傷などの肌トラブルを引き起こすおそれも。さらに日焼けは肌が軽い炎症を起こしている状態なので、そこに照射すると炎症が悪化することもありえます。
そのため、日焼けをしている場合には照射レベルを下げることが多く、脱毛効果が十分に得られなくなってしまうんです。
日焼けをした肌は、紫外線の影響で炎症を起こし、皮膚表面にメラニン色素が大量に増殖した状態です。このような状態で医療脱毛の施術を受けると、毛だけではなく肌表面のメラニンにレーザーが反応して火傷する恐れがあります。(中略)
日焼け後の肌の色の濃さによっては、火傷を避けるためにレーザー照射の出力を弱めて施術しなければならないことがあります。
日焼けの度合いによっては施術自体ができないこともあるため、注意しましょう。
特に顔は、肌が露出していて焼けやすい部位です。医療脱毛クリニック・脱毛サロンに通っている間は、UVクリーム・日傘・帽子などで日焼け対策をしっかり行いましょう。
脱毛期間中は念入りな保湿ケアを
また、脱毛中は肌が乾燥しないように、保湿ケアをしっかり行うことも大切です。
乾燥した肌は、日焼けと同様に肌のバリア機能が低下しており、施術時に痛みや肌トラブルを招きやすくなります。そのため、乾燥がひどい場合には照射レベルを下げることになるため、脱毛効果が得られにくくなってしまいます。
肌トラブルを防ぎ、しっかり脱毛効果を得るためにも、日頃から丁寧な保湿ケアを心がけて、肌を乾燥から守りましょう。また、脱毛の施術後はさらに肌が乾燥しやすくなるので、より入念に保湿することが重要です。
顔脱毛するメリットはこの4つ!
顔脱毛をして後悔しないかどうか心配で、なかなか決断できないという人もいるかもしれません。しかし、顔脱毛をすることで、ムダ毛がなくなること以外にも、たくさんのメリットがあるんです。
顔脱毛で得られる主なメリットは、以下の4つです。
- 化粧ノリが良くなる
- 毛穴が目立ちにくくなる
- 顔色が良くなる
- ニキビができにくくなる
それぞれのメリットについて、詳しく説明していきますね。
1. 化粧ノリが良くなる
顔脱毛で産毛がなくなると、化粧下地やファンデーションを遮るものがなくなり、肌に綺麗に密着しやすくなるため、化粧ノリが良くなります。
産毛があると、化粧下地やファンデーションを塗る際に、産毛が邪魔をして密着しづらくなります。さらにファンデーションが産毛につくことで、化粧崩れや色ムラの原因になることも。特にパウダータイプのファンデーションやチークなどは、産毛の影響を受けやすいです。
また、スキンケアの段階でも、産毛が水分をはじいてしまい、化粧水などが浸透しづらくなることもあります。
化粧ノリが良くなって化粧崩れもしにくくなると、毎日とても楽になりますね。
2. 毛穴が目立ちにくくなる
顔脱毛をして産毛がなくなると、毛穴が詰まりにくくなり、毛穴が引き締まって目立ちにくくなるという嬉しい効果があります。
産毛は1本1本の色素が薄く細い毛ですが、皮脂や古い角質などが絡まりやすく、その汚れが毛穴に詰まってしまいます。すると、さらに毛穴が広がり、黒ずみの原因となることも。
顔脱毛することで、毛穴そのものをなくしたり減らしたりすることはできませんが、毛穴がキュッと引き締まるだけでも、毛穴レスのツルツルな肌を叶えることができますよ。
3. 顔色が良くなる
顔脱毛をすると、顔色がワントーン明るくなると言われています。
なぜかというと、黒い毛が顔に密集して生えていると、影になってくすみがあるように見えてしまうからです。産毛をなくすことで、肌色がトーンアップして見えるようになるんですね。
また、繰り返しになりますが、顔脱毛によって毛穴が引き締まり、黒ずみが改善されることも肌色のトーンアップの要因になります。
4. ニキビができにくくなる
顔脱毛をすることで、ニキビができにくくなるというメリットもあります。
まずは、ニキビができる仕組みから解説します。
ニキビの主な原因は、汚れや皮脂による毛穴詰まりです。上の画像のように、角質が厚くなり毛穴に汚れや皮脂が溜まると、アクネ菌などのニキビの原因菌が繁殖して、ニキビが発生してしまいます。
肌にムダ毛や産毛があると、その部分に汚れや皮脂が溜まり、雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。そして、肌の雑菌が増えてしまうと、ニキビや肌荒れなど肌トラブルのリスクが高まります。
しかし顔脱毛で産毛がなくなることで、毛穴が清潔な状態に保たれ、ニキビや肌荒れが現れにくい肌に導くことが期待できます。ニキビ肌に悩んでいる方は、顔脱毛を検討してみるのもいいですね。
顔脱毛で後悔しないために3つのデメリットを知っておこう
これまで顔脱毛のメリットについてお伝えしましたが、もちろんメリットばかりではありません。
顔脱毛には、以下の3つのデメリットもあります。
- 顔の皮膚は薄いため痛みを感じやすい
- 脱毛完了までにかかる回数が多い
- 硬毛化や毛嚢炎のリスクがある
以下で詳しく解説していきます。
1. 顔の皮膚は薄いため痛みを感じやすい
顔は産毛が多く、皮膚が薄く真下に骨があることから、脱毛中に痛みを感じやすいです。
特に医療脱毛の場合はレーザーのパワーが強いため、脱毛サロンよりも痛みが強いと言われています。しかし、クリニックでは痛みに耐えられない場合は麻酔を使用することも可能です。
ただし、クリニックによっては麻酔代が別途発生する場合もあります。以下をご覧ください。
レジーナクリニック
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リゼクリニック
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フレイアクリニック
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アリシアクリニック
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エミナルクリニック
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リアラクリニック
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湘南美容クリニック
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ジェニークリニック
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ルシアクリニック
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グロウクリニック
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麻酔代 | 麻酔クリーム:無料 | 麻酔クリーム:1回3,300円 笑気麻酔:30分3,300円 |
麻酔クリーム:無料 | 麻酔クリーム:1部位3,300円 笑気麻酔:1回11,000円
笑気麻酔は池袋院・銀座6丁目院のみ
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麻酔クリーム:1本3,000円 | 麻酔の使用なし | 麻酔クリーム:1本2,000円 笑気麻酔:1部位2,200円
麻酔クリームはVIOのみで、事前に塗ってくる必要あり
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麻酔クリーム:1本3,300円 | 麻酔クリーム:1回3,300円 | 麻酔クリーム:無料
VIOとワキのみ
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このように、クリニックによって麻酔代が無料の場合と、そうでない場合があります。
痛みが心配な方は、脱毛サロンか、麻酔代が無料のクリニックを選ぶといいですね。
2. 脱毛完了までにかかる回数が多い
顔は他の部位よりも毛が薄くて細いため、1回1回の効果が感じられにくいと言われています。そのため顔脱毛は、脱毛が完了するまでの期間が長くなる傾向にあります。
脱毛完了までの回数と期間の目安は以下になります。
医療脱毛 | 脱毛サロン | |
回数 | 6〜10回 | 10〜18回 |
期間 | 1〜2年 | 2〜3年 |
このように、顔脱毛完了までには、最短でも医療脱毛では1年、脱毛サロンでは2年ほどかかってしまうことを覚えておきましょう。
3. 硬毛化や毛嚢炎のリスクがある
顔脱毛には、赤みなどの肌トラブル以外にも「硬毛化」や「毛嚢炎」のリスクがあります。
硬毛化
硬毛化とは、細かった毛が太く濃くなることです。つまり、ムダ毛が余計濃くなってしまうのです。以下をご覧ください。
硬毛化の原因ははっきりと解明されていませんが、レーザーや光が毛に反応しきれず、むしろ刺激として伝わり、発毛を促進するからと言われています。特に産毛の多い部位で起こりやすいため、顔脱毛の際には注意が必要です。
硬毛化(こうもうか)とは、施術を受けた毛が施術前よりも太く硬い毛に変わる現象のことです。(中略)硬毛化の原因は、今もなお医学的根拠による解明がされていません。ただ、毛根が完全に破壊されずに、レーザーの熱で活性化されることが原因ではないかと考えられています。
そのため、産毛にしっかり対応できる脱毛機を選択する、レーザーや光の出力を調整するといった対策で、硬毛化のリスクを減らせるのではと考えられています。
硬毛化が起こってしまった場合は、脱毛機の種類を変える、照射出力を上げるなどの方法で改善を図ることになります。もし「硬毛化しているかも」と気付いたら、早めに医療脱毛クリニックや脱毛サロンに相談しましょう。
毛嚢炎
毛嚢炎(毛包炎)は、レーザーや光の照射により肌がダメージを受けた際に、毛穴(毛包)に細菌が繁殖して炎症が起こる症状です。
一見ニキビに似ていますが、原因や症状は異なります。
毛嚢炎はニキビと異なり、赤みを帯びて中央に膿をもつことが特徴です。
ニキビは毛穴の詰まりからアクネ菌が繁殖するのに対し、毛嚢炎は肌のバリア機能が低下した際に黄色ブドウ球菌などが毛穴で繁殖し、炎症や化膿を引き起こします。
毛嚢炎は、雑菌が毛穴に入って炎症を起こすことで発生します。毛嚢炎の原因になる黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌、マラセチア菌などは、普段は皮膚の常在菌として互いにバランスを保ちながら、肌の保湿機能やバリア機能(紫外線や外部の病原体などから体を守るはたらき)を支えています。
しかしレーザーなどの外部刺激や高温多湿の環境、汗、皮脂の増加など、様々な要因でこのバランスが崩れると、バリア機能が低下し、一部の菌が毛穴で繁殖して炎症を起こすことがあるのです。
軽度の毛嚢炎であれば1~2週間で自然に治まることがほとんどですが、悪化して炎症の範囲が広がり、痛みなどが生じる場合があります。
その場合は施術を受けたクリニックまたは皮膚科を受診し、適切な薬(抗生物質の内服薬・外用薬など)を処方してもらいましょう。
顔脱毛の気になる疑問! 後悔しないためにも正しい情報を集めよう
顔脱毛については、さまざまな憶測や噂、デマが出回っています。それだけ多くの人の関心を集めているということですが、「本当に大丈夫かな」と疑心暗鬼になる方も多いようです。
ここでは顔脱毛の気になる疑問を少しでも解決できるよう、Q&A形式でご紹介します。
Q1:顔脱毛すると皮膚がたるむ?
顔脱毛によって皮膚がたるむというのはデマ情報です。
皮膚のたるみは、コラーゲンの減少や筋力の低下が原因であり、加齢・紫外線・不規則な生活リズム・栄養不足・スマホの見すぎなども関係しています。
肌のコラーゲンやエラスチン、脂肪細胞が減ってしまうと全体的に肌のハリがなくなっていきます。また、肌を下から持ちあげている筋肉も徐々にゆるんでいき、たるみがほうれい線やマリオネットライン、二重あごとなって現れます。
顔脱毛が原因で、たるみが引き起こされることはありません。
Q2:顔の産毛がなくなっても影響はない?
産毛は外部からの刺激・紫外線から肌を守る役割があるため、無意味なものではありません。
しかし、産毛がなくなって役割を果たせなくなっても、スキンケアやメイクでバリア機能はカバー可能なので、大きな影響はありません。むしろ、先ほどお伝えした顔脱毛によるメリット(化粧ノリが良くなる・毛穴が目立ちにくくなるなど)の方が大きく上回るでしょう。
Q3:顔脱毛する際にシミが広がって後悔しないか?
顔脱毛によってシミが広がることは基本的にはありません。
むしろ、脱毛をすることによってシミが目立たたなくなることがあります。これは、レーザーや光の照射が肌のメラニン色素にも反応して、シミ改善にアプローチしてくれるからです。
ただし、この時皮膚の奥深くにあったメラニン色素が表面に押し出されることで、シミが広がったように見えることがあります。
レーザーが照射されてホクロやシミのメラニン色素に作用すると、停滞していたメラニンが蹴散らされて拡散し、表皮のほうへと押し出されてきます。その結果、一時的にホクロやシミの色は以前よりも濃く見えるようになります。
「レーザーを照射するとシミが増えるのでは?」という誤解は、この現象からきていると考えられます。
しかし、このメラニン色素は少しずつ肌の外へ排出され、シミは次第に薄くなっていきます。
シミが改善するかどうかは個人差が大きく、あくまで副次的な効果になりますので、過度な期待はしないようにしましょう。
日焼け対策などでシミの発生を抑える努力も必要
それでも、脱毛は少なからず肌に刺激を与える行為であるため、シミができてしまう可能性はゼロではありません。
特に注意したいのが、先ほども触れた日焼けです。施術後は肌が敏感になっているので、その状態で紫外線を浴びると、シミの発生リスクが高まります。また、施術後の肌の炎症による色素沈着もシミの要因として考えられます。
ただし、紫外線対策や保湿などの肌ケアをしっかり行うことで、シミ発生のリスクは抑えることができます。